続 ある兄の心理
僕には妹がいる。昔はかわいかったものの、高校生になった頃から急に男みたいになってしまった。
それというのも趣味で音楽活動を始めてしまったから…
僕に対する呼び方も
「お兄ちゃん」
だったのが
「お兄」
に省略されてしまった。これはこれで良いのかもしれないけど、何ともいえない気分だったりする。
あるとき妹が
「お兄、CD貸してくんない?」 といつものように部屋にやってきた。
「あぁ、べつにいいけど」
取り立てて断る理由もないので僕もそれに応じる。僕は思い切って妹に聞いてみた。
「か?」
「あ?なんで?」妹が怪訝そうに聞く。
「女の子らしくない」
僕がそう答えると、不機嫌そうに彼女は言い放った。「うるせーなぁ、いちいち」
「…………」
僕は沈黙した。
「じゃ、ニイチャン」 何を思ったのか妹はこう言った。
「あっち行ってろぉ!!」
僕はキレた。
「おーコワ…」
妹はオーバーアクションをとりながら去っていった。
「はぁ、はぁ、ったく何考えてやがるんだ、あいつは」
僕は疲れていた。 あいつでも彼氏ができれば変わるだろうか?
そんなしょーもない事を考えたりもした。
実の妹がこんなんなので現実逃避もしたくなるというものだ。僕はゲーム機の電源を入れた…
<纐纈さんによるあとがき>
この話はフィクションです。実在の人物とはまったく関係ありません。